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S03:スマホサイトのCSS対応

公開日:2019年07月25日 更新日:2020年02月05日

スマホサイトの基本は段組みなしのレイアウト

スマホサイトは画面幅が狭いため、基本的に段組みなしのレイアウトにします。

CSS対応

「display: flex;」で段組みレイアウトしている要素には「flex-direction: column;」を指定して段組みを解除する。

セレクタ {
    display: flex;
    flex-direction: column;
}

「float: left;」や「float: right;」を使用して画像の回り込みをしている要素は「float: none;」で回り込みを解除する。

セレクタ {
    float: none;
}

スマホサイトは横スクロールバーを表示させない

スマホサイトは横スクロールバーを表示させず、常に縦スクロールのみでコンテンツを表示します。

CSS対応

「width: 960px;」のように幅を数値で指定している要素は「width: auto;」で横スクロールがでない幅に自動計算させる。

セレクタ {
    width: auto;
}

主にbody要素に指定している「min-width: 960px;」のような最小幅指定は「min-width: 0;」で最小幅を解除する。

「min-width: auto;」ではないので注意!※iPhoneで最小幅が解除されない

セレクタ {
    min-width: 0;
}

左右マージンを指定していると横スクロールが表示される原因になるのでなるべく使用しない。

セレクタ {
    margin-left: 0;
    margin-right: 0;
}

半角英数字のみのURLが改行されないので「word-break: break-all;」で強制改行させる。

a や .url {
    word-break: break-all;
}

テーブルのように横幅があるコンテンツはテーブルのみ横スクロールさせる。

テーブルをdivで囲って「overflow: auto;」

テーブルを囲ったdivのセレクタ {
    overflow: auto;
}

どうしてもはみ出してしまう要素も「overflow: auto;」ではみ出し部分をスクロールさせる。

セレクタ {
    overflow: auto;
}

「PCのみ表示」と「スマホのみ表示」を使い分ける

要素を非表示にする「display: none;」とブロック表示する「display: block;」を使用して「PCのみ表示」と「スマホのみ表示」を使い分けます。

以下のCSSを記述することで、

クラス名「pc」をつけた要素はPC画面幅の時のみ表示されスマホ画面幅では非表示になります。

クラス名「sp」をつけた要素はスマホ画面幅の時のみ表示されPC画面幅では非表示になります。

HTML

<div class="pc">PC表示のみ</div>
<div class="sp">スマホ表示のみ</div>

PC表示用CSS内に記述

.pc {
    display: block;
}
.sp {
    display: none;
}

スマホ表示用CSS内に記述

.pc {
    display: none;
}
.sp {
    display: block;
}

PCファーストのスマホ対応手順

1.head内にviewportのmetaタグ追加

<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1">

2.スマホ用メディアクエリをCSS末尾に追加

/*---------------------------------
  スマホのみデザイン
---------------------------------*/
@media screen and (max-width:480px) {

}

3.@media内でPC用ヘッダーを「display: none;」で非表示

4.「display: flex;」を抽出

5.「4」で抽出した「display: flex;」を「@media内」にコピペして
  「flex-direction: column;」を指定

6.「float: left;」「float: right;」を抽出

7.「6」で抽出した「float」を「@media内」にコピペして「float: none;」を指定

8.「width」を抽出

9.「8」で抽出した「width」を「@media内」にコピペして「width: auto;」を指定

10.「min-width」を抽出

11.「10」で抽出した「min-width」を「@media内」にコピペして「min-width: 0;」を指定

12.検証ツールではみ出ている要素を抽出

13.「12」で抽出した要素セレクタを「@media内」にコピペして
  「overflow: auto;」を指定
   ※テーブルのみ親要素に「overflow: auto;」を指定

14.最後にスマホ用のデザインを@media内に記述して終了